親しくさせていただいている、陶芸家の山口正美先生が「黄綬褒章」を受賞し、

その祝賀会に参加させていただきました。

 

場所は長崎の波佐見町。

日本の磁器発祥の地です。

自然に囲まれた素晴らしいところです。

祝賀会前日、山口先生自らご案内してくれました。

 

 

 

山中にひっそりと佇む先生の工房。

 

 

手作りの磁器窯「登り窯」。

平成7年に300年ぶりに幻の青磁「波佐見青磁」を復活させた窯です。

 

 

工房内の独特な空間で、この手ろくろから名作が生まれます。

 

先生曰く、「この自然に囲まれて作品に取り込むと集中力が増し、

納得できる作品が出来る」。

 

 

この写真は祝賀会会場に飾ってあったものです。

 

 

工房から眺める景色は最高でした！

 

 

工房の隣で蜂蜜も作っていて、それをこのパンにつけて食べましたが、

本当に美味しかった！！

しかも無造作にパンが置かれているお皿も先生の作品。なんと贅沢な！

 

 

その後、近所の山林へ登って連れて行かれました。

江戸時代、波佐見町には300以上の「登り窯」があり、時代とともに

衰退し、登り窯や陶磁器がそのまま山に埋もれてしまったとのこと。

 

 

 

 

山には欠片がたくさん転がっており、これらも300年から400年前に

作られたそうです。

 

 

登り窯の一部である溶けたレンガも残っていました。

歴史を凄く感じた貴重な時間でした。

 

 

 

そして翌日、長崎県、波佐見町が主催した「黄綬褒章受賞祝賀会」に参加。

参加した私が身が引き締まる感じの祝賀会でした。

 

 

初めて実物の勲章を見ました。

あらためて山口先生の偉大な功績に感動！！

 

 

 

本当に貴重な時間を過ごさせていただきました。

山口先生、本当にありがとうございました！！

 

山口正美氏（正右衛門窯）

昭和49年～52年　長崎県展連続入選

昭和56年～58年　日本現代工芸展入選

昭和61年　三笠宮殿下へ白磁彫牡丹文花瓶を献上

同年　　　長崎県陶磁器展知事賞受賞

昭和63年　優れた技能者　長崎県知事表彰

平成2年　　国際陶芸展金賞受賞

平成14年　ザビエル平和芸術伝導員受賞

平成22年　厚生労働大臣表彰受賞「現代の名工」

平成27年　黄綬褒章受賞